コットンキャンバスPVC加工

コットン生地でもなく、レザーでもなく、合成皮革でもない。この素材は不思議な表情をしています。まずは、コットン100%のキャンバスに、撥水性を持たせるため、極薄PVC(ポリ塩化ビニル樹脂 Poly Vinyl Chloride)をコーティング。一般的なコーティングでは表面のビニールっぽさが際立ってしまうので、生地裏からキャンバスとPVCの隙間の空気を吸引し、生地にしっかりと密着させました。そうすることで、生地の凹凸感が自然に生まれます。さらに、岡山のデニム加工所で生地のまま洗い、やわらかな風合いを出しています。元のキャンバス地はあまり厚くない11号の帆布。PVC加工をすることで適度な厚みを持ちつつ、軽い素材に仕上がりました。雨の日に気負わず使え、カジュアルすぎない見た目。カラーは毎シーズン、少しずつ変わっていきます。次はどんな色にしようか迷うのも楽しい。